2010年05月23日

♪いくつもの星の下で

Ikutsumono01.jpg

     いつもひとり 悔し涙流してきた男のことを あなたに聞かせたい
      僕のすべて教えたい そばに来て...



      ♪いくつもの星の下で  詞・曲 鈴木康博 1980年(S55)
     るんるん このうたは こちら で聴けます
       (オフコース・ライブ 1980/12/31 by NHK-FM)

 
      今夜は ありがとう ここまでついて 来てくれて

1979年10月...
清水仁 大間ジロー 松尾一彦
その3人をメンバーとして迎えた最初のアルバムThree and Twe では
小田さんたちはレコード会社の反対を押し切って
新加入の3人をジャケットの表に据えました

      話したいことがあるから もう少し いてよ

そして...
次のアルバム We are では
オフコースは5人だから権利も責任も5等分との考えで
ジャケット表には5人の名前をタイプし
裏側にも同じ大きさの5人の写真を並べ
名実ともに5人のオフコース・バンドとしての完成された姿と彼らの音楽が
この We are に収められています

      あなたの前だけは 僕は 素直でいたい

2人のオフコース時代や...
松尾・大間がバックプレーヤーとして参加していた頃は
あくまでも二人によるアレンジに
二人のコーラスを幾つも重ねた曲づくりをしていましたが
でもステージで同じ音楽が再現ができないもどかしさを
彼らも 僕も感じていました

      信じてほしいから 切ない思い 打ちあける

そんな中...
正式なメンバーとして3人を迎えてともに創った we are は、
『アルバムの中だけでなく
ステージでも5人が一体になって曲を演奏したい』
そんな思いがたっぷりと込められていたアルバムでした

      いつもひとり悔し涙流してきた男のことを 
      あなたに聞かせたい 僕のすべて教えたい そばに来て

そんな中で...
このアルバムがリリースされた時は
僕ら リスナーは知る由もなかったのですが
それはこの We are に取り組んでいた頃から
レコード会社の方針で
小田さんをリーダーとするオフコースの中で鈴木Yassさんは
小田さんの目指すオフコースと
自らの音楽の方向性にずれを感じ始め
バンドの中での彼の役割
自分の立ち位置に歪みが生じてきたとYassさん自身も語っています

      長い夜が 明ける頃 星が 幾つも 消えてゆく 

そして小田さんも...
- 自分を前面にするレコード会社の方針もあり
- 自分ではどうしようもなかった
- Yass にオフコースの方向性を聞くと
- あいつはいつも 『それでいいんじゃない』 としか答えてくれなかった -
と語っています。

      ただ ひとつ 輝いて残るのは あゝ

♪いくつもの星の下で...
まさしくとても素敵なラブ・ソングです
でも僕は 
このラブソングに歌われていたこの歌詞が妙に心に引っかかっていました
いつもひとり 悔し涙流してきた男のことを あなたに聞かせたい
もしかしてこれは
ただのラブ・ソングではないな...

      僕のこと わかるだろう うまくは 言えないけど
 
この言葉が...
このラブ・ソングを通じて
鈴木Yassさんが小田さんに伝えたかったことなんだ
ずっと鈴木Yassさんは悔しい思いをしてきたんだと...

      それでも それでも いいなら 一言で 答えて

そして...
オフコースのラストアルバム over がリリースされ
二枚のアルバム・タイトルが
『 We are over 』 と 『終わり』 に繋がってしまって以来
1982年に武道館コンサートを終えて
鈴木Yassさんが脱退した時
僕はこの歌に込められた彼の思いをはっきりと理解できました
このうたの 本当の哀しさを....

      いつもひとり悔し涙 流してきた男のことを
      あなたに聞かせたい 僕のすべて教えたい そばにいて













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♪時に愛は  ♪僕等の時代  ♪おまえもひとり
♪あなたより大切なこと  ♪いくつもの星の下で
♪一億の夜を越えて  ♪せつなくて  ♪Yes-No
♪私の願い  ♪きかせて
ラベル:We are 鈴木康博
posted by Meg at 19:30| 福島 ☁| Comment(2) | 音楽 / オフコース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうもお久しぶりです。

ヤスさんのこの曲を愛するオフコースファンは大勢いますよね。
とても美しいメロディで、ギターをつま弾きながらサビにやって来ると、
ぎゅっと胸がつかまれます。
「もう花はいらない」と並ぶヤスさんのなかの
名曲だと思います。

私はあまり歌詞の深読みを好まない方ですが、
ヤスさんの歌詞は昔から小田さんよりストレート。
抽象的なところがないのが特徴でしたよね。

小田さんも後ほど「ヤスを救えなかった」と
語っていることからも、その苦悩を小田さん自身も深々と感じ取っていたのかと想像します。

けれども、もう振り返るのはいいかな(笑)

このアルバムジャケットを観たとき、
このはじけるような笑顔がとても印象に残ります。
彼らはこの時代に紛れもない「青春」を駆け抜けたんだと強く思えます。

このアルバムが私はオフコースの最高傑作だと思っています!
Posted by めぐ at 2010年06月04日 23:54
こんにちは めぐちゃん(⌒_⌒)
こちらこそ、ご無沙汰ばかりでごめんなさい。

>ヤスさんの歌詞は昔から小田さんよりストレート。
>抽象的なところがないのが特徴でしたよね。
そうですね。
鈴木Yassさんはいつも
「音楽を楽しみたい」という思いで曲づくりをしていました。
ですから、Yassさんの書く言葉は直截的なものが多く、
僕らの心にストレートに入ってくる曲が多かったです。
それに対して、
小田さんの方は、愛することや歌うこと、そして人生をテーマに、
メッセージ性のある “強い” 曲づくりを目指していました。
でも、そんな二人が創り出したアルバムは、
二人のハーモニーに包まれて、いつでもステキに仕上がっていました。

>このアルバムが私はオフコースの最高傑作だと思っています!
二人のオフコースの時期を過ぎて、
アルバム・JUNKTION(1977)やFAIRWAY(1978)からは
ジャケットに松尾・清水・大間の3人の名前がしっかり書き込まれ
Three and Twe(1979)ではその3人が表ジャケットに登場しました。
そして We are(1980)では、同じ大きさで五人の顔写真が並び
裏には、We are Off Course と誇らしく記されていました。
僕も、その真っ白なジャケットに書かれた We are Off Course に、
音楽に対する5人の強固な意志を感じ、
5人のオフコースの最高傑作だと誇らしく思っていました。
でも、それなのにこの曲には何か不自然さを感じていました。
そして、we are が over と結びついた時に
ようやく鈴木Yassさんの想いを理解することができました。

>けれども、もう振り返るのはいいかな(笑)
そうですね。もう30年前の出来事になっちゃいましたね(笑)
ただ、あの時のオフコースが今日までず〜っと続いていたら...
なんて考えると、それはそれで勝手にわくわくしています(笑)
Posted by Meg at 2010年06月06日 17:41
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